法面工事できない場所と向き合う
法面現場が教えてくれる
“やらないと分からない地形”
法面工事(のりめんこうじ)の現場は、毎回が「初めての地形」との出会いです。
図面で見る斜面は整っていても、実際に現地へ立つとまったく違う表情を見せることが多い。
建設業に携わる人なら一度は経験する、あの独特の“想定外”の空気。
北摂constructionが近畿一円で積み重ねてきた法面現場では、「機械が入らない」「計画より傾斜がきつい」「地山が極端に脆い」
こうした“施工できない条件”に直面するのは、決して珍しいことではありません。
では、そんな時、どう向き合うべきなのか。
現場が教えてくれる「施工不能」との向き合い方をお伝えします。

図面と現場は“別物”
建設業の現場では、
「図面どおりにいかない」ことが日常です。
設計段階では航空測量や地質調査をもとに計画が作成されますが、実際に掘削してみると地山の硬さが違ったり、図面以上に急な角度が現れたりします。
特に法面工事では、「相手は生きた地山」です。
5メートル離れただけで、土質・硬度・湧水量が全く変わることもあります。現場では、
• 機械が入らない
• 作業足場が確保できない
• アンカー角度が取れない
といった問題が、施工を進めて初めて姿を現します。
この“現場でしか分からない現実”こそ、法面工事の難しくも魅力的な部分です。
「やってみないと分からない」
からこそ大事な“最初の一手”
多くの現場で共通しているのは、
やってみないと分からない ということ。
最初から「無理」と決めつけてしまえば、現場は一歩も進みません。しかし、法面工事では“工夫次第で出来ること”も多いのが事実です。
例えば、
• 小型機械への変更
• 仮設足場の再設計
• 作業動線の再構築
• ワイヤー併用による施工範囲の拡大
など、少しの考え方の転換で突破口が開けることがあります。
職人は経験の中で“施工の限界”を身体で覚えています。
だからこそ実際に施工してみることで、
「これは可能」「これは危険」
という判断が現場のリアルとして見えてくるのです。
「止める勇気」も、
現場力のひとつ
とはいえ、工夫で乗り越えられない状況も確かにあります。工期のプレッシャー、コスト、後工程の都合、
現場には多くの要因が重なりますが、
危険を感じたら一旦止める勇気 が、何より重要です。
施工不良や事故は、取り返しがつきません。
「やってみてダメだった」という判断は、決して失敗ではなく、現場にとって大切な“経験値”です。
北摂constructionでも、
「止めて考える」文化 を大事にしています。
これは“逃げ”ではなく、
安全と品質を守るための戦略的な判断です。

協議・打合せは
チーム施工の鍵
施工が難しい現場ほど欠かせないのが、
協議と打合せの徹底 です。
建設業の多くのトラブルは、コミュニケーション不足で起こります。監督、職人、元請、下請、役所、
立場が違えば意見も違いますが、
目指すゴールはただひとつ「安全で確実な施工」。
北摂constructionでは問題が発生した際、
必ず関係者が現地に集まり、
現地確認 → 協議 → 再計画 の順で整理します。
どちらか一方の意見だけで進めるのではなく、
全員が納得してから進める。
これが、チーム施工の強さにつながります。

監督と職人の関係
“笑顔”が現場を救う
現場では、もう一つの「地形」が存在します。
それは“人間関係”です。
監督と職人の関係が悪いと、些細な問題が大きなトラブルへ発展します。
「なんでこんなこともできへんの?」
「現場のこと分かってへんやん」
こうした言葉の空気は、確実に施工の質を落とします。
不思議なことに、
どちらか一方が笑っているだけで現場の空気は変わる。
「まぁ、しゃあないな。次の手を考えよか」
そんな一言の軽さが、現場を前に進めてくれることも多い。結局、笑顔は最強の潤滑油です。

チームで仕上げる
「ひとつの法面」
法面工事は、一人では絶対に完成しません。
測量、掘削、鉄筋、吹付、集水井…
それぞれの専門職が連携し、ひとつの斜面をつくっていきます。施工不能な箇所が出ても、
共有し、全員で考えれば、必ず解決策が見えてきます。
北摂constructionが大切にしているのは、
「現場を止めずに進めること」ではなく、
「全員で安全に完了させること」。
そのためには、
• 職人の意見を尊重する監督
• 監督の意図を理解する職人
• 問題を早期に伝える現場体制
この3つが揃うことが、最大の施工力です。
近畿一円で積み重ねた
「判断力」
北摂constructionは、これまで大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山と、近畿一円で多くの法面工事を経験してきました。
どの現場にも共通するのは、
• 現場判断の難しさ
• チーム施工の重要性
施工できない場所が存在することは恥ではありません。
むしろ、正確に判断し、誠実に報告できることこそプロの証。北摂constructionは、
• 無理をしない
• 嘘をつかない
• 止める勇気を持つ
この3つを理念に掲げ、
これからも地域の安全を支える法面工事に取り組み続けます。
“出来ない”を
“出来る”に変えるために
法面工事では、常に想定外が起きます。
しかしどれだけ厳しい条件でも、
止めて、考えて、協議して、前に進む。
この積み重ねが、最善の答えへと導いてくれます。
• 出来ないことを、出来ないと言う勇気
• 出来るように工夫する創意
• そして、チームをまとめる人間力
この3つが揃えば、
どんな難現場もきっと乗り越えられるはずです。
北摂constructionは今日も近畿一円で、
「止める勇気」と「挑む情熱」 を胸に、
安全で確実な法面工事に挑み続けています。

参考資料
• 国土交通省
『法面工の設計・施工指針(令和4年版)』
• 近畿地方整備局
『建設現場における安全施工マニュアル』
• 日本建設機械施工協会
『急傾斜地での施工対応ガイドライン』
• 日本法面協会
『現場判断と施工計画の実務』
• 北摂construction施工記録
(近畿一円・法面工事実績)

