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2025.11.16

2030年、建設業はどうなる?

 

人手不足時代を

  生き抜くために

 

日本の建設業は、戦後から高度経済成長期を経て、道路や橋、ダムやトンネルといった社会インフラを整備し、暮らしの安全を支えてきました。まさに「国の骨格をつくる産業として、なくてはならない存在です。しかし今、その基盤を揺るがす大きな課題が迫っています。

それが「深刻な労働力不足」です。

特に法面工事のように専門性が高く、地形や災害リスクに対応する知識や経験が不可欠な分野では、担い手不足がより深刻化することが予想されます。私たち北摂constructionも関西の法面会社として、日々この課題と向き合い、次の世代に技術と環境をどうつなぐかを真剣に考えています。今回は、2030年以降の建設業の未来と、私たちの具体的な取り組みを整理します。

 

 

 

現状の就業者数と

 高齢化のリアル

 

現在、日本の就業者数はおよそ6,700万人(※総務省統計局 令和5年労働力調査より)。そのうち建設業従事者は約500万人とされています。一見すると大きな数字に見えますが、問題は年齢構成です。

国土交通省のデータによれば、建設技能労働者の約35%が55歳以上。29歳以下はわずか12%にとどまっています。つまり、10人のうち3人以上が「定年目前」若手は1人いるかどうか。

これは業界全体の構造的な危機と言えます。

特に法面工事は熟練技能が求められるため、ベテラン作業員が抜けると技術が継承されにくいのが現状です。

現場に立つ私たちも「人が足りない」という実感を強く持っています。

 

 

 

2030年

 労働力はどうなる?

 

政府や民間の予測によると、2030年には日本全体で約600万~700万人の労働力が不足すると試算されています。これは東京都の人口が丸ごと消えるのに匹敵する規模です。当然、建設業もその影響を強く受けます。

とりわけ若手の入職が進まなければ、ベテランの大量退職により現場力が一気に落ち込む危険性があります。関西の法面会社も例外ではなく、人材確保と技術継承が最大のテーマになるでしょう。

法面工事は地域の安全に直結する工種です。

土砂災害や地すべりを防ぐ施工は、一つのミスが人命や社会インフラ全体に影響するため、技術の断絶は許されません。2030年に向けて「どう人を育て、残すか」が焦点となります。

 

 

 

2040年・2060年

 深刻化する人材不足

 

問題は2030年だけではありません。内閣府の推計では、2040年には「1,100万時間/日」もの労働力不足が生じるとされています。

さらに2060年には日本の人口は8,600万人程度に縮小し、現役世代の比率は急激に減ります。

つまり、これまで当たり前だった「人手で現場を支える」構造そのものが限界を迎えます。

重機やICTを導入して効率化を進めなければ、施工を継続することが難しくなるでしょう。

私たち北摂constructionも「人に頼る」から人と機械を組み合わせる」へと舵を切りつつあります。これは関西の法面会社として生き残るために必須の流れです。

 

 

 

解決のカギは

  高齢者、外国人の活躍

 

では、この課題をどう克服するのか。

そのカギは「多様な人材活用」にあります。

 

・高齢者の活躍

ベテラン作業員は現場作業だけでなく、教育や監督、ノウハウの共有で力を発揮できます。

最新機械のサポートを受ければ、肉体的な負担を減らしながら知識を生かせます。

 

・女性の活躍

国土交通省も「もっと女性が活躍できる建設業」を推進中です。現場監督、重機オペレーター、測量担当など、女性が携わる現場は確実に増えています。

清潔な休憩所や柔軟な勤務体制が整えば、より多くの女性が建設業を選ぶでしょう。

 

・外国人材の活躍

技能実習生や特定技能制度を通じて、外国人労働者の受け入れも進んでいます。言語や文化の壁はあるものの、教育体制を整えれば大きな戦力となります。

 

北摂constructionでも、法面工事においてドローン測量やICT建機を導入し、高齢者・女性・外国人が共に働ける仕組みを整えています。これは関西の法面会社として、持続可能な施工体制を築くために不可欠です。

 

 

私たちの取り組み

  持続可能な建設業のために

 

人手不足は避けられない現実です。しかし、それを理由に立ち止まるわけにはいきません。私たち北摂constructionは、以下の3つを柱に据えています。

 

1. 人を育てる

若手の採用だけでなく、ベテランの知識をデジタル化し、誰もが学べる教材として残しています。

 

2. 機械化を進める

ドローン測量、3Dデータ管理、遠隔操作機械などを積極的に導入し、人の負担を減らしつつ高精度施工を実現しています。

 

3. 誰もが働きやすい環境をつくる

女性や外国人スタッフが安心して働けるよう、文化や生活に対応した柔軟な勤務体制を整備しています。

 

この3本柱を徹底することで、建設業の持続可能性を高めています。

 

 

まとめ

  次世代へつなぐ法面工事

 

労働力不足は建設業だけの問題ではなく、日本社会全体を揺るがす課題です。道路や橋、斜面の安全を守る法面工事は、地域の暮らしを支える基盤そのもの。

だからこそ、私たち北摂constructionは使命感を持って取り組んでいます。

「人がいないからできない」ではなく、

人と技術を組み合わせて未来を切り開く」。

これが関西の法面会社としての私たちの答えです。

次世代に誇れる建設業を残すために――。

私たちはこれからも、人材育成と技術革新を積み重ね、地域の安全を守り続けます。

 

 

 

参考資料

 

• 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」

• 国土交通省「建設業の現状と課題」

• 内閣府「日本の将来推計人口」

• 建設業振興基金「建設技能者の現状」