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2025.07.20

現場に活かすメラビアンの法則

“言葉にしない力”が、

事故を防ぐ

 

「おはよう」の一言。

でも、その言葉よりも大切なものがある――

それがメラビアンの法則です。

1971年、アメリカUCLA大学の

心理学者アルバート・メラビアンは、

人が他者に与える第一印象の大部分は“非言語”から来ているという法則を提唱しました。

 

その内訳はこうです。

• 視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線)…55%

• 聴覚情報(声の質・速さ・トーンなど)…38%

• 言語情報(実際の言葉の意味)…7%

 

つまり、93%の情報は言葉以外から伝わっているということになります。

 

 


 

法面屋は日常的に

  メラビアンの法則を使っている

 

「言葉なんて、なくても通じる」

これはまさに法面工事の現場で、

日常的に起きていることです。

 

• 「エアー上げろ!」

• 「もう1バッチ練ってくれ」

• 「材料出したら休憩にするか?」

• 「お昼休憩!」

 

そんな言葉、いちいち口に出さなくても、

ジェスチャー(身振り手振り)と

タイミングだけで、仲間には伝わっている。

現場では、顔を見て、指をさして、うなずいて。

それだけで仕事が流れていく。

これが、言葉に頼らない建設業のプロのコミュニケーションなのです。

 

 


 

朝一番が“事故を防ぐ”

  最大のタイミング

 

実は、この非言語の力=93%の情報を

活かせるもっとも重要なタイミングが、

「朝の始業前」だと私たちは考えます。

北摂constructionでも、

朝一の「顔合わせ」を非常に大事にしています。

「今日のあいつ、いつもより静かだな」

「顔が赤い?眠そう?体調悪いのか?」

「声に張りがない…?しっかり寝てるのか?」

そんな“違和感”こそが、事故を防ぐサインです。

• 熱中症寸前だったかもしれない

• 夜、眠れていなかったかもしれない

• メンタルが落ちていたかもしれない

声よりも先に、見た目・仕草・表情で感じ取る。

それを見逃さないのが、仲間を守る第一歩です。

 

 


 

93%の情報を、

  言葉の前に受け取ろう

 

人は、思っている以上に

相手の様子を“感じる力”を持っています。

現場の仲間が何も言わなくても、

「ちょっとおかしい」と感じた時は、

必ず理由があります。

法面工事のような危険を伴う作業では、

この“第六感のような直感”が

命を守ることもあるのです。

 

 


 

まとめ

  言葉より、まず“観る”

 

• 人の印象の93%は非言語(見た目・仕草・声)で

  決まる

• 建設業の現場では、

  言葉にしないコミュニケーションが当たり前

• 北摂constructionでは、

  朝一に“仲間の様子を見る”ことを徹底

• たった一つの違和感に気づくことで、

  事故を未然に防げる

• コミュニケーションの神髄は

  「感じて、気づいて、声をかける」こと

 

 

「今日は大丈夫か?」と聞く前に、

「大丈夫じゃなさそう」

“気づける”チームを作りましょう。

それが、

プロの現場を支える本当のコミュニケーションです。

 

 


 

参考資料

 

• Mehrabian, A. (1971).

  Silent Messages. Wadsworth Publishing.

  メラビアン博士による非言語コミュニケーションに

  関する原典。

 

• HRプロ

  メラビアンの法則とは?意味や注意点を簡単に解説

  メラビアンの法則の基本と「感情伝達に限定される」

  という注意点も併記した専門解説。

 

• HRドクター

  非言語コミュニケーションの重要性とメラビアンの法則

  企業向けマネジメント視点から

  非言語情報の有用性を紹介。

 

• 日本の人事部

  メラビアンの法則とは(キーワード解説)

  人事 労務向けにメラビアンの法則を

  簡潔にまとめたキーワード辞典。