現場に活かすメラビアンの法則
“言葉にしない力”が、
事故を防ぐ
「おはよう」の一言。
でも、その言葉よりも大切なものがある――
それがメラビアンの法則です。
1971年、アメリカUCLA大学の
心理学者アルバート・
人が他者に与える第一印象の大部分は“非言語”
その内訳はこうです。
• 視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線)…55%
• 聴覚情報(声の質・速さ・トーンなど)…38%
• 言語情報(実際の言葉の意味)…7%
つまり、93%
法面屋は日常的に
メラビアンの法則を使っている
「言葉なんて、なくても通じる」
これはまさに法面工事の現場で、
• 「エアー上げろ!」
• 「もう1バッチ練ってくれ」
• 「材料出したら休憩にするか?」
• 「お昼休憩!」
そんな言葉、いちいち口に出さなくても、
ジェスチャー(身振り手振り)と
タイミングだけで、
現場では、顔を見て、指をさして、うなずいて。
それだけで仕事が流れていく。
これが、言葉に頼らない建設業のプロのコミュニケーションなのです。
朝一番が“事故を防ぐ”
最大のタイミング
実は、この非言語の力=93%
活かせるもっとも重要なタイミングが、
「朝の始業前」だと私たちは考えます。
北摂constructionでも、
朝一の「顔合わせ」を非常に大事にしています。
「今日のあいつ、いつもより静かだな」
「顔が赤い?眠そう?体調悪いのか?」
「声に張りがない…?しっかり寝てるのか?」
そんな“違和感”こそが、事故を防ぐサインです。
• 熱中症寸前だったかもしれない
• 夜、眠れていなかったかもしれない
• メンタルが落ちていたかもしれない
声よりも先に、見た目・仕草・表情で感じ取る。
それを見逃さないのが、仲間を守る第一歩です。
93%の情報を、
言葉の前に受け取ろう
人は、思っている以上に
相手の様子を“感じる力”を持っています。
現場の仲間が何も言わなくても、
「ちょっとおかしい」
必ず理由があります。
法面工事のような危険を伴う作業では、
この“第六感のような直感”が
命を守ることもあるのです。
まとめ
言葉より、まず“観る”
• 人の印象の93%は非言語(見た目・仕草・声)で
決まる
• 建設業の現場では、
• 北摂constructionでは、
朝一に“
• たった一つの違和感に気づくことで、
事故を未然に防げる
• コミュニケーションの神髄は
「感じて、気づいて、声をかける」
「今日は大丈夫か?」と聞く前に、
「大丈夫じゃなさそう」と
“気づける”チームを作りましょう。
それが、
プロの現場を支える本当のコミュニケーションです。
参考資料
• Mehrabian, A. (1971).
Silent Messages. Wadsworth Publishing.
メラビアン博士による非言語コミュニケーションに
関する原典。
• HRプロ
メラビアンの法則の基本と「感情伝達に限定される」
• HRドクター
企業向けマネジメント視点から
非言語情報の有用性を紹介。
• 日本の人事部
人事
簡潔にまとめたキーワード辞典。