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2025.06.22

親綱ロープの寿命、知っていますか?

親綱ロープの寿命、

  知っていますか?

 

法面工事の現場で命を守る「安全管理」の基本

建設現場では当たり前のように使用されている

「親綱ロープ」

特に法面工事のような高所作業では、

命を預ける最前線の安全対策です。

ところで、あなたは「親綱の寿命」を

正確に知っていますか?

意外と知られていないこの情報、

北摂constructionでは

改めて現場での意識づけを行っています。

 

 


 

親綱ロープの寿命は

「最大3年」?本当のところは…

 

メーカーが定める親綱ロープの最大寿命は3年とされています(※下記参考資料)。

しかしこれは、未使用・屋内保管など非常に状態の良い場合に限られた話です。

現場で日常的に使用される親綱ロープは、

紫外線・風雨・摩耗といったダメージを

常に受け続けます。

そのため、実務的な寿命は「2年以内」が

限界というのが現実です。

そして近年では、より安全を重視する企業の多くが、

使用期間1年」

を目安に交換する方針をとっています。

 

 


 

交換時期の目安(業界標準)

 

使用状況 寿命の目安
保管状態が良好な未使用ロープ 最大3年(※参考文献あり)
通常使用(屋外現場・週5稼働など) 最大2年程度
安全重視の企業(北摂construction含む) 1年以内で定期交換

 

1年を超えたロープは、見た目に問題がなくても原則

「破棄」が推奨されます。

 


 

「まだ使える」ではなく

「確実に安全か」で判断

 

外見上は問題がなく見えても、

内部の劣化は進行している場合があります。

「たぶん大丈夫」ではなく、「安全かどうか」

交換を判断する意識が、

事故の未然防止につながります。

特に法面工事のような斜面作業では、

親綱ロープのトラブルが即・重大事故に直結するため、

定期交換のルール化が非常に重要です。

 

 


 

明示タグの導入で

「交換時期を見える化」

 

北摂constructionでは、

親綱ロープの交換管理を徹底するため、

独自の明示タグ制度を導入しました。

これにより、

 

• 購入・使用開始日

• 交換予定時期

• 使用責任者

 

といった情報がロープに明示され、

現場全体の安全意識が自然と高まります。

 

 


 

「破棄基準」は

  ロープだけじゃない

 

親綱ロープ以外にも、現場で使われている資機材には

破棄・交換の基準が設けられているものがあります。

「えっ、これも?」という意外な物が

破棄対象になることもあるため、

正確な知識を持ち、

社内で共有することが極めて重要です。

 

 


 

最後に

  親綱は“命をつなぐ”ロープです

 

親綱はただの作業補助ではなく、「命綱」です。

だからこそ、“もったいない”という感覚よりも、

“確実に安全”優先する文化を根付かせていく必要があります。

北摂constructionでは、

建設業の安全性を次のレベルへ引き上げるため、

定期交換・明示管理の徹底を推進しています。

 

 


 

参考資料(寿命に関する出典)

 

• 藤井電工株式会社『親綱ロープの取扱説明書』

「寿命は未使用であっても3年以内。常用する場合は2年以内での交換を推奨」

 

• 墜落制止用器具のガイドライン

  (厚生労働省・労働安全衛生法)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000185345.html

 

• 安全衛生情報センター『ロープの点検と破棄基準』

「毛羽立ち・変色・芯の露出等があれば即時破棄を」