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2025.06.01

建設業の現場力を支える「健康診断」

北摂constructionの取り組み

 

建設業、とくに法面工事の現場は、

炎天下での作業や高所作業など、身体的・精神的に大きな負担がかかる業界です。

だからこそ、「安全第一」

同じくらい重要なのが「健康管理」。

今回は、北摂constructionが取り組む健康診断の体制や、建設業界全体の動向についてご紹介します。

 

 


 

建設業における

健康診断の重要性

 

建設業は、厚生労働省が定める

「有害業務」に該当する職種が多く、

法定の健康診断が義務付けられています。

たとえば、以下のような作業が該当します。

 

• 粉じん(セメント、モルタル等)を扱う作業

• 振動工具(削岩機など)を使用する作業

• 高温・低温環境での長時間作業

• 高所や傾斜地での作業(法面工事など)

 

このような現場では、見た目ではわからない体調不良が事故や災害に直結することもあり

定期的な健康診断の実施が不可欠です。

 

 


 

健康診断の種類と実施義務

 

建設業において行うべき健康診断は、

大きく以下の3種類です。

 

1. 一般健康診断(定期健診)

常時使用する労働者には、年1回の定期健康診断が義務付けられています。

検査内容には、血圧測定、血液検査、心電図、胸部X線などが含まれます。

 

2. 特殊健康診断

有害業務に従事する作業員には、業務内容に応じた特殊健康診断が必要です。

たとえば、振動障害や有機溶剤作業に関する健診などがあります。

 

3. 雇入時の健康診断

新しく従業員を雇い入れる際、あるいは長期離職後に復帰する際には、雇入時健康診断が必要です

 

※参考:厚生労働省

「労働安全衛生法に基づく健康診断」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431.html

 


 

北摂constructionに

おける健康診断の取り組み

 

私たち北摂constructionでは、以下のような形で従業員の健康管理を体系化しています。

 

■ 全作業員の定期健診100%実施

現場に出る前には、必ず健康診断の結果を確認し、

適性を判断しています。

高所作業や法面工事のような厳しい現場では、既往症や体調リスクの有無を重要視します。

 

■ 健康診断後のフォロー体制

異常所見があった場合には、

産業医との連携のもと、

再検査や就業制限などを速やかに実施。

安全だけでなく、

働く本人と家族の安心」にもつながります。

 

■ 高齢作業員への特別配慮

建設業では、60歳以上の

高齢作業員も多く活躍しています。

北摂constructionでは、

年齢や健康状態に応じた業務分担や、作業時間の調整も行っています。

 

 


 

健康診断と

「職場の安全」の関係

 

健康診断は単なる義務ではありません。

それは「労働災害の未然防止」「職場の安心感の醸成」にもつながります。

特に、法面工事のように高所や不整地での作業が日常となる現場では、

心臓疾患や糖尿病、視力低下といった症状が事故の要因となることもあります。

作業員一人ひとりの健康状態を把握しておくことで、

誰をどの現場に配置するか」といった人的リスク管理にもつながります。

 

 


 

今後の課題と展望

 

建設業界全体では、

作業員の高齢化が進みつつあります。

国土交通省の調査(令和5年)によると、建設業従事者のうち55歳以上が全体の35%以上を占めています。

これに対応するため、

以下のような対策が求められています。

 

• 健診項目の充実(脳・心臓の精密検査など)

• メンタルヘルスケアの強化

• ICTを活用した健康管理

  (ウェアラブル端末の導入など)

 

北摂constructionとしても、

定期健診だけにとどまらず、日々の健康チェック、相談体制、栄養指導の外部連携など、

トータルで作業員の健康を支える体制づくりを進めています。

 

 


 

まとめ

健康あっての現場力

 

建設業は「人が資本」の業界です。

特に法面工事のように、危険と隣り合わせの作業を日々支えているのは、健康な身体と、支える職場環境です。

私たち北摂constructionは、

「安全」と「健康」の両輪で、

 

これからも信頼ある

現場づくりを目指します。

 

 


 

 本記事は、厚生労働省の健康診断制度と国土交通省の建設業従事者統計をもとに執筆しています。