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2025.03.23

“一緒に現場をつくる”ということ

混成チームが

当たり前になった建設現場

 

かつては「現場=日本人の職人たちというイメージが根強くありました。

しかし今、建設業界では外国人技能実習生や特定技能人材が着実に増えており、現場では多国籍チームでの施工が日常になりつつあります。

特に法面工事のような専門工種では、人手不足が深刻な中インドネシア・ネパール・ベトナムなどから来た若者たちが現場に加わり、

日本人と肩を並べて作業しています。

北摂constructionでも、現場単位で外国人と日本人が一緒に仕事をするケースが増えており、最初は文化や言語の違いに戸惑いながらも、共に現場を支える仲間として信頼を築く日々が続いています。

 

 


 

日本人技術者の“最初の戸惑い”

 

最初は、やはり不安もあります。

「指示がちゃんと通るかな?」

「安全ルールを本当に理解しているのか?」

「道具の扱い方、大丈夫かな?」

そう話すのは、現場歴20年のベテラン施工管理者。

「こちらが当然だと思っている動作や用語も、伝わらないことがある。だけど、そのズレに気づけるようになったのは、外国人と一緒に働くようになってからだね」

と語ります。

実際、作業中のコミュニケーションは

「身振り+翻訳アプリ+現物指差し」が基本。

日本語を覚えようとする実習生の努力と、

伝えようとする側の工夫が噛み合った時、

現場に笑顔が生まれるのです。

 

 


 

法面工だからこそ

生まれる“協働”の実感

 

高所作業が多い法面工事では、「一人がミスすれば全体が止まる」場面が多くあります。

ノズルを支える人、コテを当てる人、吹付機の材料を混ぜる人。どれもが連携あってこその作業です。

ある現場では、ネパール人の実習生が親綱のロープの取り回しを見事にこなし、

おお、もう完全に現場の動きわかってるな

と日本人職長が声をかけた場面もありました。

こうした小さな成功体験の積み重ねが、

仲間としての信頼を育てていきます。

 

 


 

意識の違いを

「違い」で終わらせない

 

もちろん、考え方や働き方の違いもあります。

時間感覚、上下関係、安全意識など、日本とは異なる価値観を持って現場に入ってくる人も少なくありません。

しかし北摂constructionでは、これらを教育の失敗」ではなく「文化の違い」として受け止め、

指導の際には「なぜその行動が危ないのか」「なぜその確認が必要なのか」を丁寧に伝えるようにしています。

大切なのは、“違い”を“問題”にせず、

“理解のきっかけ”に変えていく姿勢です。

 

 


 

チームで働く、ということ

 

結局のところ、

建設業の現場力は“チーム力”に尽きます。

どれだけ機械や材料が整っていても、現場で働く“人”が噛み合わなければ、安全にも品質にも直結します。

だからこそ、国籍に関係なく、「隣の人と心を通わせる努力」をすることが、強い現場をつくる第一歩だと私たちは考えます。

 

 


 

まとめ

違いを超えて、

 同じ景色をつくる

 

私たち北摂constructionは、

これからも日本人技術者の育成を基本としつつ、

多国籍の仲間たちと共に

“安全で強い現場”を築いていきます。

言葉が違っても、文化が違っても、

現場が一体となって一つの斜面を仕上げる。

その達成感こそが、国籍を超えた「共働」の証です。

“一緒に現場をつくる”ということ。

それは、言葉以上に深い絆を育てる行為なのかもしれません。

 

 


 

■ 引用・出典情報

・マイナビグローバル

「外国人雇用状況の届出状況まとめ」

令和6年10月末時点)

https://global-saponet.mgl.mynavi.jp/know-how/22122?utm_source=chatgpt.com

 

・厚生労働省

「外国人雇用状況の届出状況まとめ」

令和6年10月末時点)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_50256.html