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2026.01.25

信用とお金。法面で独立して初めて思い知った現実

 

独立直後に直面した

 「資金」と「信用」の現実

 

数年前、独立したばかりの頃を振り返ると、まず最初に無かったものは「お金」でした。

本当に、すっからかん。言い訳のしようもありません。

次に無かったものが「信用」です。

これは、独立して初めて骨身に染みて理解しました。

お金は、仕事をすれば入ってきます。

もちろん楽ではありませんが、現場に出て、汗をかいて、成果を出せば対価として返ってくる。

極端な話、寝ずに働けば一時的にはどうにかなるものです。しかし、信用はそうはいきません。

 

 

 

信用は

  「時間」だけでは増えない

 

よく「長くやっているから信用がある」と言われることがあります。

ですが、実際の現場では、それは少し違うと感じています。信用とは、

 

・仕事を受け

・期待に応え

・約束を守り

・問題が起きた時にどう対応したか

 

その一つひとつの積み重ねでしか増えていきません。

しかもその増え方は、本当にゆっくりです。

1現場、1現場、ほんの数ミリずつ。

目に見えないほど少しずつしか積み上がらない。

だからこそ、信用は重たい。

 

 

信用は一瞬で失われる

 

信用の怖いところは、積み上げるのには何年もかかるのに、失うのは一瞬だということです。

 

・連絡を怠った

・報告が遅れた

・言い訳が多かった

・責任から逃げた

 

たった一度の粗相でも、信用は一気に崩れます。

しかも、崩れた信用は「どこまで失ったのか」が見えません。

自分では大したことではないと思っていても、相手にとっては決定打になっていることもあります。

 

 

僕も普通の法面業者

 

僕自身、特別な職人でも完璧な経営者でもありません。

普通の法面業者です。当然、失敗もします。

 

・段取りが甘かった

・想定が足りなかった

・現場対応が後手に回った

 

そんなことはいくらでもあります。

ですが、失敗した時こそ「信用」が問われると感じています。

 

 

失敗した後の「フォロー」が

 信用を左右する

 

失敗そのものよりも大事なのは、その後どう向き合ったかです。

 

・すぐに謝罪する

・事実を隠さない

・改善策を提示する

・最後まで責任を持つ

 

これを徹底すれば、信用は大きく崩れません。

むしろ「ちゃんと向き合う業者だ」と評価されることもあります。

ただし、それでも信用は少しずつ削れていく感覚は残ります。

だからこそ、普段から「信用を気にしている」くらいが、ちょうどいいのだと思います。

 

 

出張現場で露呈する

 「自社の信用力」

 

出張で、近畿一円の現場へ施工に行くと、つくづく感じることがあります。

それは、自社の信用は、思っているほど強くないという現実です。

地元では通じる話も、初めての元請け、初めての現場では通じません。

 

・実績

・人柄

・仕事の癖

 

それらは全て「これから見られる側」です。

欲しくても簡単には手に入らない。

それが「信用」です。

 

 

欲しくても無いものは、

 信用とお金

 

独立当初を振り返ると、

欲しくても無かったものは「信用」と「お金」でした。

今も、正直に言えば、十分とは言えません。

だからこそ、現場での一挙手一投足を大切にしています。

 

・当たり前のことを当たり前にやる

・雑にしない

・逃げない

・誠実でいる

 

派手さはありませんが、法面工事という仕事は、人の命と暮らしを守る仕事です。

信用を軽く扱うことは、自分の仕事そのものを軽く扱うことと同じだと思っています。

 

 

信用は

 「仕事の質」に必ず表れる

 

信用を大切にしている業者は、

 

・施工が丁寧

・安全管理が徹底している

・報連相が早い

 

逆に、信用を軽視している業者は、必ずどこかに「雑さ」が出ます。

法面工事は、後からやり直しが効きません。

だからこそ、信用は目に見えないけれど、確実に仕事の質に反映されるものだと感じています。

 

 

これからも信用を

 積み上げ続けるために

 

北摂constructionとして、

これからも近畿一円で法面工事に携わっていく中で、派手なことは出来ません。

ですが、

 

・一つひとつの現場

・一人ひとりとの関係

・一つひとつの約束

 

これを大切に積み上げていくことだけは、絶対にやめません。

信用は「完成」しません。

常に試され続けるものです。

だからこそ、

普段から気にしているくらいが、ちょうどいい。

そう思いながら、今日も現場に立っています。

 

 

参考資料

 

1. 中小企業庁

「中小企業白書」

 ・信用、取引関係、資金繰りに関する実態調査

 ・建設業における信用と資金の関係性を整理

 (中小企業庁公式資料)

 

2. 国土交通省

建設業法・建設業許可制度資料

 ・信用力が元請・下請関係に与える影響

 ・実績・経営事項審査と信用評価の関係

 

3. 渋沢栄一 著

『論語と算盤』

 ・お金と信用を切り離さず考える日本的経営思想

 ・短期利益より信用を重んじる姿勢について

 

4. ドラッカー

『マネジメント』

 ・組織における信頼と成果の関係

 ・継続的な信用構築の重要性