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2026.01.04

法面(のりめん)について

 

法面とは

(のりめん◯)(ほうめん×)

 

北摂constructionは、創業以来「法面(のりめん)工事」を専門とし、山間部や道路沿いなど、さまざまな現場で斜面の安全を守る仕事に携わってきました。

法面工事は、普段の生活の中で意識されることは少ないかもしれません。

しかし、私たちが毎日利用している道路や暮らしのすぐそばには、必ずと言っていいほど法面が存在しています。

本コラムでは、建設業に携わっていない方にも分かりやすく、「法面とは何か」「法面工事とはどんな役割を担っているのか」を、

北摂constructionの現場目線で解説していきます。

 

 

 

【法面(のりめん)】とは??

 

道路工事・造成工事・河川工事などで、切土や盛土によって人工的につくられた斜面のことです。

もう少し噛み砕くと、

山や地面を削ったり、土を盛ったりすると、必ず斜めの面ができます。

その斜めの面=法面です。

 

・山を削って道路を通したときの斜面

・宅地造成で盛土した土地の周囲の斜面

・河川堤防の斜め部分

・崩れた崖を復旧して整形した斜面

 

現場では、工事でできた斜面だけでなく、崩壊した斜面や整形前の斜面も含めて「法面」と呼ぶことがあります。

 

・法肩(のりかた)=法面の一番上

・法尻(のりじり)=法面の一番下

 

これは現場では必須の共通用語です。

 

 

【法面(のりめん)工事】とは

 

切土や盛土によってできた斜面(法面)が崩れないように、安定・保護するための工事のことです。

 

もう少し噛み砕いて言うと、

法面工事とは、

「山や土地を削ったり盛ったりしてできた斜めの地面が、雨や地震で崩れないように手当てをする工事」です。

 

 

法面(のりめん)工事の

主な目的とは

 

① 斜面の安定性を確保すること

法面工事は、切土や盛土によってできた斜面が自然条件(雨・風化・地震)で崩れないようにすることが最大の目的です。

斜面が不安定だと土砂崩れにつながり、道路や設備、人命に危険が生じます。これは斜面安定設計・保護工全般の基盤となる目的です。

 

② 道路・交通の安全を守ること

道路沿いの法面が崩れると、

 

• 通行の障害

• 交通事故

• 長期の通行止め

 

などにつながります。国土交通省や県土木設計指針では、道路交通の安全確保が法面安定対策の前提として明記されています。

 

③侵食・風化の進行を抑えること

雨水による侵食や表面風化は、法面の形状を弱くして崩壊のリスクを高めます。

これに対して、植生工や吹付工などは侵食を防いで法面の形状を保つことを目的に施工されます。

 

④ 落石・崩落による

 被害を予防すること

特に岩塊や大きめの土塊が法面から落下する場合、道路・建物・人への被害が大きくなります。

そのため、

 

• 落石防護網

• フェンス工

 

なども法面工事のひとつとして扱われ、落石被害の予防が目的となっています。

 

⑤ 長期的な安全性の

 維持や管理を可能にすること

 

法面を補強することで一時的に安定させるだけでなく、

 

• 将来の変状を早期に察知する

• 維持管理をしやすくする

 

ことまで含めて、ライフサイクル全体で安全性を高めるのが法面工事の目的でもあります。

 

資料名

内容

農林水産省「切土工及び法面保護工の設計」

法面の安定性確保が目的に明示されている設計指針。

埼玉県「道路のり面工・斜面安定工」

道路交通の安全確保と斜面安定対策を説明。

民間建設会社の説明(Slope Stabilization Work

斜面の崩壊抵抗・保護工事の概要。

斜面補強・保護工に関する解説

植生・コンクリート吹付などの役割を説明。太陽工業株式会社

近畿技術事務所ハンドブック

法面健全性維持と管理の重要性。

 

 

法面(のりめん)工事の

 代表的な種類とは

 

法面工事は用途や目的によってさまざまな工法に分かれますが、一般的には以下のように分類できます。

 

① 植生工(しょくせいこう)

特徴: 植物や種子を利用して斜面表面を覆い、侵食や風化を防ぐ工法。

植物が根を張ることで、表層の土を守ります。

代表的な施工例:

 

・種子散布工

・植生シート工・マット工

・植生基材吹付工

・張芝工(芝の貼付)

 

② 構造物工

特徴: コンクリートや金網、ブロックなどの物理的な構造物で法面を保護・強化する工法。

侵食だけでなく、強度が必要な場面で用いることが多いです。

代表的な施工例:

 

・モルタル・コンクリート吹付工

・法枠工(格子状の枠工)

・ブロック張工/石積工

・擁壁工(より大型構造)

 

③ ロックボルト・アンカー工

特徴: 地山内部にボルト・アンカーを打ち込み、内部から法面を補強する工法。

急傾斜や岩盤など、深い層の安定が必要な場所で用いられます。

代表的な工法:

 

・ロックボルト工

・アンカー工

(※土中に鋼材を挿入して斜面を引き付ける工法)

 

④ 排水工

特徴: 法面内部や表面の水を適切に排水し、水圧や浸透水による崩壊リスクを低減する工法です。

水が溜まると斜面が弱くなるため、非常に重要です。

主な施工例:

 

・法面排水溝工

・横ボーリング排水工

・集水井工 など

 

⑤ 落石防護工

特徴: 落石による被害から人や構造物を守るための工法。

防護柵やネットなどで落石を受け止める・抑える役割を持ちます。

代表例:

 

・落石防護柵

・落石防護網・ロックネット

・ロックシェッド(落石覆道)

 

分類

目的

代表的な工法

植生工

表面侵食の防止

種子散布、植生吹付、張芝

構造物工

保護・安定化

モルタル吹付、法枠工、ブロック張

内部補強工

深層安定化

ロックボルト工、アンカー工

排水工

水のコントロール

排水溝工、横ボーリング

落石防護工

落石リスクの防御

防護柵、落石ネット

 

 

法面工事の注意すべき

 ポイントとは

 

① 天候、とくに雨の影響が大きい

法面は雨水が入ると一気に不安定になります。

小雨でも、続くと内部に水が溜まり、

崩壊・落石の危険が高まります。

→ 天候判断と作業中止の判断がとても重要。

 

② 地山の状態は

 想定どおりとは限らない

図面や事前調査どおりにいかないのが法面工事です。

 

• 思ったより軟らかい

• 途中から岩が出る

• 湧水が出る

 

こうした変化を現場で見極める力が必要です。

 

③ 工法は「万能」ではない

植生工・吹付工・法枠工・ロックボルト工など、

それぞれ向き・不向きがあります。

地質や勾配に合わない工法は、

見た目が仕上がっても長持ちしません。

 

④ 作業環境が常に危険

法面工事は、

 

• 高所

• 急傾斜

• 不安定な足元

 

が当たり前の現場です。

親綱・安全帯・足場・重機配置など、

基本的な安全対策の徹底が命に直結します。

 

⑤ 小さな変化を軽視しない

 

• ひび割れ

• 土のはらみ

• 石の動き

• 水の出方の変化

 

これらは崩壊の前兆であることが多いです。

「様子見」は一番危険。

 

⑥ 周囲への影響を常に意識する

法面工事は、

 

• 道路

• 河川

• 住宅

 

と隣り合わせで行われることが多く、

第三者被害を出さない配慮が欠かせません。

 

資料名

出典・URL

斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドライン

厚生労働省

施工時の安全管理と点検手法

斜面掘削工事防止資料

盛土等安全対策推進ガイドライン

国土交通省

斜面施設点検マニュアル

静岡県斜面管理点検ガイドライン

 

 

北摂constructionが思う

法面(のりめん)工事の大切さ

 

法面(のりめん)は、工事によって生まれる斜面であり、同時に自然災害の影響を受けやすい場所でもあります。

その法面を、雨や地震、風化から守り、人や道路、暮らしの安全を支えるのが法面工事です。

北摂constructionは、こうした法面工事を事業の柱として、現場ごとの地質や環境に向き合いながら施工を行ってきました。

目立つ仕事ではありませんが、法面工事は「何も起こらない日常」を支えるために欠かせない仕事です。

これからも北摂constructionは、法面と真剣に向き合い、地域の安全に貢献していきます。

 

 

 

北摂constructionの

法面(のりめん)工事はこちら

 

最新の施工の様子はInstagramでも発信しています。

北摂construction

 

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