法面工事は「楽しくする工夫」で変えられる
法面工事の現場から考える、
続けられる建設業の本質
「仕事は楽しくないとやってられない」
これは気合論でも精神論でもありません。
長く建設業に携わり、特に法面工事のような体力・集中力・安全意識が常に求められる仕事を続けたからこそ、
実感としてはっきり言えることです。
同じ仕事を、同じ段取りで、同じ考え方で続けていれば、人は必ず飽きます。
これは能力の問題ではなく、人として自然な感覚です。
しかし、飽きる=成長が止まるではありません。
飽きた瞬間こそ、仕事を進化させる入り口です。

「飽きる」からこそ、
工夫が生まれる
一つの作業を続けていると、どうしても気持ちが乗らない日が出てきます。
そんな時に、ただ我慢して時間をやり過ごすのか。それとも、少し視点を変えて工夫するのか。
ここで仕事の質は大きく分かれます。
・作業手順を見直してみる
・段取りを変えてみる
・一日の限界量に挑戦してみる
・「もっと楽にできないか?」と考える
こうした小さな工夫を積み重ねていくことで、
「こうすれば楽になる」
「この順番の方が早い」
「あの動きを省けば体が持つ」
という“現場の知恵”が確実に増えていきます。
この瞬間が、仕事の中で一番楽しい時間だと感じています。
思いついたら、必ず残す
現場でふと浮かんだ改善案は、その場では完璧でなくて構いません。むしろ、忘れる方がもったいない。
私は、思いついたことをその場でスマホにメモします。
帰宅してから改めて見返し、
「本当に使えるか」
「安全面はどうか」
「次の現場で応用できるか」
を冷静に考える。
そうすると、ただの思いつきが一つの武器になります。
結果として、次の現場では確実に「楽」になります。

長くやった=
良い仕事ではない
建設業の現場では、こんな言葉をよく耳にします。
「今日は長い時間やったから」
「めちゃくちゃ手間かけたから」
ですが、時間や手間をかけたこと自体が評価基準になるわけではありません。
・安全に終えられたか
・品質は担保できているか
・次に繋がる改善があったか
ここが伴っていなければ、ただ「仕事をした気になっている」だけです。
進歩のないやり方を繰り返せば、次も、その次も、同じ苦労を背負うことになります。
正直なところ、やたら手間を誇る人ほど、後工程で面倒になるケースが多い。
これは現場にいる人間なら、誰でも一度は感じたことがあるはずです。
昨日より今日、
今日より明日を楽にする
仕事は、昨日より今日、今日より明日、
少しでも楽しく、少しでも楽になっていくべきです。
特に法面工事は、
・高所
・急傾斜
・天候の影響
・体力消耗
どれを取っても、楽な仕事ではありません。
だからこそ、工夫をしないと続かない仕事でもあります。
単調な作業の中に
「遊び心」を入れる
例えば、
淡々と流れるベルトコンベアーにセメントを投入する作業。同じことの繰り返しで、正直飽きます。
だからこそ、
・セメントの入れ方を変えてみる
・体の使い方を意識してみる
・ついでに筋トレ代わりにやってみる
こんな小さな変化を入れるだけで、
作業は一気に「作業」から「楽しみ」に変わります。
もちろん、安全第一が前提です。
しかし、安全を守った上での工夫や遊び心は、集中力を維持し、結果的にミスを減らします。
楽しめる人間が、
現場を強くする
仕事を楽しもうとする人間は、
・考える
・改善する
・周囲を見る
この力が自然と身についていきます。
建設業は、ただ体を動かす仕事ではありません。
考え、工夫し、積み重ねる仕事です。
北摂constructionでは、こうした「仕事を楽しむ力」をとても大切にしています。
近畿一円の法面工事現場で培った経験は、決して派手ではありませんが、一つひとつ確実に積み重なっています。
仕事は「与えられるもの」
ではなく「作るもの」
仕事がつまらないと感じるなら、やり方を変える余地が必ずあります。
同じ作業、同じ現場でも、楽しめるかどうかは自分次第です。仕事を楽しくする工夫は、結果として
・効率
・安全
・品質
すべてを底上げします。
参考資料
現場改善・仕事術
• 『トヨタ生産方式 ― 脱規模の経営をめざして』
• 『カイゼン ― 日本が生んだ改善の知恵』
仕事への向き合い方
• 『プロフェッショナルの条件』
• 『エッセンシャル思考』
建設業・現場向け視点
• 国土交通省 建設現場生産性向上(i-Construction)

