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2025.12.21

法面工事における継続と怠惰の複利法則

 

法面の世界に学ぶ、

  積み重ねの真価

 

「一気には凄いところには行けません。

ゆっくりゆっくりとしか行けないんです。」

この言葉は、建設業に従事する者であれば誰もが実感する、極めてシンプルでありながら深い真理です。

特に私たちが向き合う法面工事の現場では、“積み重ね”こそがすべてを決めると言っても過言ではありません。

朝の段取り、昼の安全確認、夕方の片付け。

どれも派手ではありません。

しかし、これらを欠かさず続けることが、やがて“信用”という大きな資産になっていきます。建設業における信用は、数字では測れないけれど、確実に蓄積され、現場や企業の未来を左右する力を持っています。

 

 

 

信頼は「複利」で育つ

 

金融の世界にある「複利」の概念。

小さな元本が、利息を生み、

その利息がさらに利息を生むことで、時間とともに大きな成果につながる仕組みです。

建設業の法面工事でも、まったく同じ法則が働きます。

 

・仕事の質

・現場の信頼

・会社への評価

・チームの結束

 

これらは一気に大きく伸びるものではありません。

毎日の「丁寧な1回」が、未来の「10倍の信頼」を生み出すのです。法面工事では、見えない部分の品質が未来を左右します。

モルタル厚、鉄筋の角度、水抜きパイプの微妙な位置…

わずかなズレが、年月を経て大きな差になる世界です。

今日の小さな丁寧さが、明日の安全を守り、

今日の誠実な施工が、未来の信頼をつくる。

これこそが「継続の複利法則」です。

 

 

 

一方で

 『怠惰の複利』も存在する

 

良い積み重ねが未来を豊かにするように、悪い積み重ねは未来を蝕みます。

「今日くらいでいいか。」

「この程度なら誰にもわからない。」

そんな“たった一度の油断”が、後々深刻な問題を引き起こすことがあります。

現場の安全も、信用も、品質も、急には壊れません。

しかし小さな怠慢の積み重ねが、信用を少しずつ侵食し、気づいたときには、元に戻すために数倍の努力と時間が必要になっています。

登るのはゆっくりでも、滑り落ちるのは一瞬。

これが「怠惰の複利法則」です。

 

 

 

イソップ寓話「うさぎとかめ」に見る、法面工事の本質

 

誰もが知る寓話「うさぎとかめ」。

この物語は、建設業にとっても普遍的な教訓を示しています。

うさぎは速く走れる。

しかしその強みを過信し、「今は休んでも大丈夫」と油断した瞬間、勝利を失います。

かめは遅い。

けれど、決して歩みを止めません。

圧倒的なスピードよりも、大切なのは“歩み続ける姿勢”。

法面工事においてもそうです。

派手な早さよりも、確実性のある一歩。

見栄えよりも、積み上げた信頼。

華やかさよりも、足元を固める慎重さ。

北摂constructionが大切にする価値観は、この“かめ”の姿勢に近いものがあります。

スピードは魅力ですが、継続と丁寧さこそが、本当の成果を生むのです。

 

 

 

「毎日コツコツ」が、

 実は最短距離

 

法面工事の現場では、1日で終わる作業などほとんどありません。

 

・ラス張り

・鉄筋組立

・モルタル吹付け

・ロックボルト

 

これらはどれも積み重ねの工程です。

焦って飛ばせば、必ずどこかで手直しが生まれます。

その手直しこそ、最大の遠回りです。

「今日はここまで」

「明日はここから」

これを積み重ね続けることで、最終的に大きな“信頼の構造物”ができあがります。

コミュニケーションも同じです。

何気ない「ありがとう」の積み重ねは、

チーム全体の空気を変え、

安全や品質にも影響を与えます。

毎日の小さな積み重ねこそ、最大の武器。

これができる個人や会社は、どんな時代でも生き残ります。

 

 

 

北摂constructionの“現場哲学”

 

北摂constructionが大切にしている価値観は明確です。

「一気に凄いところを目指さない」

「遠回りに見えることを丁寧に積み重ねる」

法面工事は、自然と向き合う仕事です。

土の呼吸、風の流れ、雨の動き。

焦れば見誤り、事故にもつながります。だからこそ、

 

・丁寧さ

・継続力

・誠意

・安全

・信頼

 

これらを最優先にしています。

機械よりも、人の誠実さ。効率よりも、品質と安全。

スピードよりも、信頼の積み重ね。

これらをコツコツと積み重ねていくことで、会社も人も地域も成長する。

それが北摂constructionの「継続の複利法則」です。

 

 

 

信頼を積むという生き方

 

うさぎのように速く走ることは魅力的です。

けれど、本当に価値ある成果は、かめのように“歩みを止めない者”に宿ります。信頼、信用、仲間、技術。

これらはすべて、時間をかけて育てる“複利資産”。

建設業においても、人生においても、

成功への近道は「近道を探さないこと」。

焦らず、怠らず、今日を丁寧に積み重ねる。

その積み重ねこそが、未来への最短距離です。

北摂constructionは、今日もまた一歩ずつ。

法面の上で、信頼という見えない構造物を築き続けています。

 

 

 

参考文献

 

1. Nowak, A. et al. (2023). Subjective consistency increases trust. Scientific Reports, 13(5657).

2. Lansing, A.E. (2023). Building trust: Leadership reflections on community. PMC.

3. Lewicki, R.J. (2022). Trust and Trust Building. Beyond Intractability Essays.

4. Cullen, N. (2020). The Law of Compound Interest.

5. Investopedia. Compound Interest.