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2025.11.30

適性を知ることが法面プロの近道

 

建設業、とくに法面工事の現場では「経験」と「感覚」ものを言う世界です。同じ作業をしていても、覚えが早い人・ミスが少ない人・段取りが上手い人など、それぞれに得意分野があります。それは努力の差だけではなく、「適性」の違いでもあります。

兵庫県で自営し、関西各地で法面工事を手がける北摂constructionでは、日々多くの職人さんや若手作業員と関わる中で、その人の適性をどう見極めるか」チームづくりにおいて非常に大切だと感じています。

本記事では、法面工事現場での“向き・不向き”をどう見抜き、どう活かすかを、現場目線で解説します。

 

 

 

機械の癖をつかむスピードに

  現れる“感覚の差”

 

重機や吹付機械を扱う現場では、「機械の癖をつかむ力適性を見極める最初のポイントです。

感のいい職人さんなら、たった1日でその機械の挙動を理解し、音や振動の違いで調整できるようになります。

逆に慣れるまでに何日もかかる人もいます。

それは単純に「不器用」というよりも、その人が持っている感覚のベクトルが違うということです。

我々の業界でいえば、重機オペレーター、ノズルマン、手元、吹付機オペレーター、トラック運転、片付けや段取りの上手さなど、どのポジションにも明確な“向き・不向き”があります。

どの作業も大切ですが、すべての工程に万能な人はほとんどいません。

総合スキルがある人材が理想」と言われますが、現場では“ズバ抜けて得意な人”のほうが長く重宝されます。

万能型よりも「あの人に任せたら絶対間違いないと思われる一点特化型の職人こそ真の現場戦力なのです。

 

 

 

適性は“自分で探すより

  人に見てもらう方が早い”

 

自分の得意分野を見つけるのは意外と難しいものです。

本人は「これが得意だ」と思っていても、実際には向いていないことも多くあります。

逆に、他人から「お前その仕事うまいなと言われて初めて自覚することも少なくありません。

法面工事では、“他人の目”が最も正確な鏡になります。

ベテラン職人の視点で「この人はオペ向きだな」「あの人はノズルの扱いがいいな」といった見極めを行い、

現場配置を変えただけでチーム全体の動きが見違えることもあります。

自分の“好き”と“適性”は必ずしも一致しません。

好きだけど向いていない」仕事もあれば「苦手だと思っていたけど実は向いていたというケースもあります。

適性を知ることは、自分の努力を正しい方向に使うための大事な指針です。

そのためには、周囲の意見を素直に聞く姿勢と、向いていないと感じたら潔く方向転換する勇気も必要です。

 

 

 

成長の伸び方にも

  “適性曲線”がある

 

現場を見ていると初日はあまり結果が出なかった人が、2日目3日目には驚くほど成長することがあります。

法枠吹付の作業などでは、1日ごとにメーター数が増えていき、「あ、この人この山を掴んだな」と感じる瞬間があります。

これは、適性を持つ人が仕事の“リズム理解したときの爆発的な伸びです。

作業内容を体で覚え、段取りを先読みし、必要な動作を最短ルートで行えるようになる。

この段階に入ると、仕事が格段にスムーズになります。

逆に、どれだけ日数を重ねても同じミスを繰り返す人もいます。

それは努力不足というよりも、そもそもその作業の適性がない可能性が高いです。

しかし、別の作業を任せた途端に輝く人もいます。

つまり、「遅い=下手」「早い=うまい」とは限らず、その仕事にどれだけマッチしているかが本質なのです。

 

 

 

適性のない人に

  共通する“雑さ”

 

残念ながら、どの作業にも適性が見出せない人もいます。

そういう人に共通しているのは、「仕事が雑」なこと。

掃除ひとつ取っても、適性のある人は手際が良く丁寧。

逆に雑な人は、道具の置き方から片付けまで一貫してルーズです。

法面工事のような精度と安全性が求められる現場では、雑さは命取りです。

段取りが悪い、片付けが遅い、確認をしない――そういった小さな習慣の差が、やがて大きな事故やクレームに繋がります。

適性が無い人は“意識が散らかっている”ことが多く、どの分野においても成長が止まってしまいます。

逆に、丁寧な人はどんな作業でも上達が早い。

作業に対しての“向き合い方”が適しているからです。

 

 

 

適材適所がチームを強くする

 

現場をうまく回すには、全員を同じ能力に育てようとするよりも、各人の適性を活かす配置を意識した方が効率的です。

吹付機オペ操作がうまい人に任せる」「ノズルの扱いがいい人に吹かせる」「片付けの得意な人には整理を任せる」――こうして適材適所がハマると、現場全体が驚くほどスムーズに回ります。

北摂constructionでは、兵庫県を拠点に関西一円で法面工事を行う中で、職人一人ひとりの特性を大切にしています。

その人の“適性”を見つけて伸ばしていくことで、現場の品質もチームの雰囲気も良くなり、結果的に全体の生産性と安全性が向上します。

 

 

 

まとめ

 

適性を知る」ことは、職人にとって自分の“伸びしろを見つけることでもあります。

すべての作業が得意である必要はなく、自分の適した仕事を見つけ、それを極めることがプロへの第一歩です。

兵庫県で自営し、関西の法面会社として活動する北摂constructionは、これからも「人の適性を活かす現場づくり」を大切にし、職人一人ひとりの強みを最大限に発揮できる環境を目指していきます。

 

 

 

参考資料

 

・国土交通省「建設業における人材確保・育成の取組」

・日本建設業連合会「職人の技能と適性に関する調査」

・建設業労働災害防止協会

  「職長・安全衛生教育テキスト」

・厚生労働省「人材育成・キャリア形成支援」

・北摂construction 現場記録・人材育成方針