建設業のデジタル化で現場が変わる。
北摂constructionの
法面工事の現場進化
近年、建設業界では急速にデジタル化が進み、現場の働き方そのものが大きく変わりつつあります。
特に北摂constructionが携わる法面工事の厳しい環境では、デジタル化の恩恵は安全性と効率に直結します。
「近畿一円」で施工する現場は地形も条件も大きく変化するため、情報共有のスピードが成果を左右すると言っても過言ではありません。
今の建設業は、スマートフォンやタブレット、クラウドサービスなしでは現場が回らない時代になりました。
私たちも、書類作成、図面確認、日報管理、安全情報共有まで、ほぼすべてがデジタル化しています。
いまや現場へ向かう車の中で音楽を聴きながら、Gメールで業務連絡を確認し、Dropboxで図面を開き、LINEで作業員と最終確認を交わす。
「ポケットの中にオフィスがある」
そんな感覚が本当に当たり前になってきました。

デジタル化で得られるもの
① 写真管理・書類作成の効率化
法面工事の現場では、毎日の進捗写真の記録が欠かせません。
昔はフィルムで撮影し、現像してアルバムに整理し、役所に提出するまで膨大な時間が必要でした。
しかし現在は、スマホで撮影した写真をその場でクラウドにアップすれば、事務所スタッフやクライアントがどこにいても即時確認できます。
請求書や見積書もほとんどメールで完結します。
印刷・封入・郵送といった作業が不要になり、紙代・人件費・時間すべてが削減されました。
電子納品ソフトを活用すれば、竣工書類や過去の施工資料もPDF化され、どこからでもアクセスできる「共有資産」となります。
② 計算・設計の精度向上
法面工事は土量計算や角度計算、安全率の算出など、専門的な数値管理が不可欠です。
ExcelやCDA(Computer-Aided Design/Analysis)を活用することで、複雑な計算を瞬時に算出でき、手作業によるミスをほぼ排除できます。
結果として、「安全性の向上 × 作業時間の短縮」
という理想的な現場運営が実現しています。
③ 安全管理のリアルタイム化
北摂constructionでは、危険箇所の発見や作業条件の変化をスマホで撮影し、クラウドへ即アップロード。
事務所側がリアルタイムでチェックし、LINEやメールで指示を戻すことで、「その瞬間」に対応できる安全管理を実現しています。
従来のように、紙の日報をまとめて提出してから問題点が浮かび上がる流れでは、対応が遅れ事故に繋がる可能性もありました。
しかし、デジタル化により、作業員全員が同じ情報を同じタイミングで共有できるようになったことで、現場全体の危機管理能力が底上げされています。
デジタル化で失われるもの
便利さが増す一方で、デジタル化によって薄れていく価値もあります。
① “紙の図面” が持つ感覚的な理解
紙の図面を手でめくり、現場で風に揺られながら仲間と囲んで確認する――。
そのアナログな時間の中には、図面への理解が深まる瞬間や、コミュニケーションの密度があります。
デジタル図面は便利ですが、どうしても「感覚的な記憶」が薄くなる場面があります。
② 役所対応は依然アナログ中心
建設業界全体でデジタル化が進む中、役所だけが紙の提出物を求めるケースもあります。電子納品が普及しているとはいえ、まだ完全ではありません。
結果として、「現場でデジタル、役所はアナログ」というギャップが現場管理者の負担になっています。
③ 情報過多という新たな問題
クラウドやメールに資料がどんどん蓄積されていくと、「探すほうが大変」という状態になりがちです。
便利になるほど、整理整頓の重要性は高まります。デジタル化に万能感を持つのは危険で、使い方を誤れば効率が下がることもあります。
スマホとクラウドが
もたらす“安全性の進化”
法面工事は、雨・風・土砂・岩盤と常に自然と向き合う仕事です。
斜面の状況は時間とともに変化するため、情報共有の速さが事故防止に直結します。
北摂constructionでは、
• 危険箇所の写真共有
• 機械・足場状態の確認
• 安全点検表のクラウド管理
• 緊急時のスマホ連絡網
などを活用し、近畿一円の複数現場を効率よく管理しています。
さらに過去の施工写真もクラウドで保存しているため、
「似た地形での過去事例」 を基に危険予測が可能。
アナログの経験値とデジタルのデータが合わさることで、安全管理の質は確実に上がっています。
デジタル化が進む
法面工事の現場
法面工事は特殊で、現場環境は厳しく、現場ごとの条件差も大きい仕事です。デジタル化以前は、
• 図面確認
• 進捗報告
• 書類作成
• 写真整理
これらすべてに「紙と手書き」が必要で、大きな時間を費やしていました。
しかし今では、電子納品ソフトやクラウド活用により、作業効率は飛躍的に向上。
遠隔地のクライアントにも資料をすぐ送れるため、意思決定も早くなりました。
「現場に行かなければできない作業」が確実に減り、時間の使い方が大きく変わっています。
デジタルとアナログの
“融合”が現場を強くする
建設業のデジタル化は、単に便利にするためのものではありません。
安全を守り、効率を上げ、人の負担を減らすための手段です。しかし同時に、
• 現場での会話
• 手で書くことで残る記憶
• 図面を囲んで交わす意見
こうしたアナログの価値は、デジタルでは代替できません。北摂constructionでは、
「デジタルで効率化し、アナログで現場力を高める」
この考え方を大切にしています。
現場の安全性、作業効率、チーム力。そのすべてが向上する未来は、デジタルとアナログの両輪によってつくられていくのです。
参考資料
国土交通省
「建設業のペーパーレス化に関するガイドライン」
日本建設業連合会
「建設現場における情報化施工マニュアル」
北摂construction
現場報告書(2022–2025)
鈴木, T. (2020)
「建設業におけるデジタルツール活用の実践」
「建設情報学ジャーナル」12(3), 33–42

