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2025.11.03

法面工事の施工を強くする現場記録写真に宿る判断の履歴

 

場写真が未来の品質をつくる

 

建設業、とりわけ法面工事の現場では、日々多くの判断と工夫が積み重ねられています。

しかし、その一つひとつがどれほど記憶に残っているかと問われると、胸を張って「すべて覚えている」と言える人は多くありません。

北摂constructionでは、近畿一円の法面工事現場において、施工中の写真を意識的に残しています。

それは単なる記録ではなく、施工者としての軌跡を残す行為だと考えているからです。

 

 

 

現場の記憶は、

 想像以上に薄れていく

 

過去に携わった現場を思い返してみてください。

強く印象に残っているのは、

 

・特に苦労した箇所

・トラブルが発生した場面

・工程が厳しかった記憶

 

このような「感情が動いた部分」ではないでしょうか。一方で、

 

・なぜその施工方法を選んだのか

・当初どんな判断基準があったのか

・どのタイミングで流れが変わったのか

 

こうした判断の背景は、時間とともに少しずつ失われていきます。これは職人、監督、経営者を問わず共通する、人の記憶の特性です。

 

 

記録がなければ、

 経験は再利用できない

 

建設業では「経験がものを言う」とよく言われます。

しかし、その経験が記憶の中にしか存在しない場合、再利用できる範囲は限られます。

どれほど良いアイデアを出しても、

どれほど的確な判断をしても、

記録として残っていなければ、次の現場で同じように生かすことは難しい。

経験を“資産”に変えるためには、記録が不可欠です。

その最も手軽で、かつ効果的な方法が「写真」です。

 

 

 

写真は、

 現場を一瞬で思い出させる

 

現在は、誰もが簡単に写真を撮れる時代です。

スマートフォン一つで、瞬時に現場の状況を切り取ることができます。

動画という選択肢もありますが、現場記録としては写真の方が有効な場面が多くあります。

理由は単純で、写真は一瞬で状況を把握できるからです。一枚の写真には、

 

・地形

・施工段階

・機械配置

・人の動き

・現場の雰囲気

 

多くの情報が凝縮されています。

そして、それを見た瞬間に、当時の空気感や判断の理由まで思い出すことができます。

 

 

思い出の写真と、

 現場写真は同じ性質を持つ

 

私たちは、昔の写真を見たとき、その場の音や匂い、会話まで思い出すことがあります。

現場写真も同じです。法面工事の写真を見返したとき、

 

・削孔が想定以上に硬かった理由

・湧水に悩まされた経緯

・工程を組み替えた判断

 

これらが自然と蘇ります。

写真は、記憶を呼び戻す装置なのです。

 

 

現場は「通過点」

 ではなく「軌跡」

 

日々の現場は忙しく、次々と工程が進みます。

しかし、一つひとつの現場は単なる通過点ではありません。その現場で行った判断、工夫、失敗、改善。

それらすべてが、施工者としての「軌跡」です。

北摂constructionが近畿一円で手がけてきた法面工事も、一つひとつが積み重なり、現在の技術力と品質につながっています。

写真は、その積み重ねを“見える形”で残す手段です。

 

 

 

「忙しくて撮れない」は

 理由にならない

 

現場でよく耳にする言葉に、

「忙しくて写真を撮る余裕がない」というものがあります。しかし実際には、数秒の時間を確保することは十分に可能です。

問題は時間ではなく、意識です。

周囲を観察し、現場全体を俯瞰する習慣があれば、

写真を撮る余地は必ず生まれます。

 

 

 

最初は記録として十分

 

写真は、最初から完成度を求める必要はありません。

構図や明るさにこだわらなくても構いません。

大切なのは、

 

・どの段階で

・どんな状態だったのか

 

を残すことです。

それを続けることで、自分自身の仕事の流れや成長を振り返ることができます。

 

 

竣工後の振り返りが、

 次の品質をつくる

 

施工中の写真と、竣工後の写真を並べて見る。

この行為は、次の現場に直結する学びを生みます

 

・判断は適切だったか

・別の選択肢はなかったか

・次に同じ条件が来たらどうするか

 

写真があることで、これらを具体的に振り返ることができます。

 

 

写真は評価のためではなく、

 自分のために

 

現場写真は、誰かに見せるためのものではありません。

評価されるためでもありません。

施工者自身が、自分の仕事を振り返るためのものです。

建設業、法面工事は、形として残りにくい仕事です。

だからこそ、写真という形で残す価値があります。

 

 

 

現場写真は施工者の財産である

 

写真は単なる記録ではありません。

それは、施工者として積み重ねてきた時間と判断の証明です。

北摂constructionでは、これからも施工品質を高めるための記録を大切にしていきます。

たった一枚の写真が、

未来の現場で、あなた自身を助けてくれる。

その価値を、ぜひ現場で実感してほしいと思います。

 

 

 

参考資料

 

国土交通省

 「建設工事における施工管理と記録の重要性」

日本建設業連合会

 「建設業における技術継承の課題と対応」

建設業振興基金

 「現場記録を活用した人材育成」

北摂construction

 現場施工・品質管理記録(近畿一円)