人生はプラスマイナスゼロ?企業は違う
人生はプラスマイナスゼロ?
企業は違う。
「良いことがあれば悪いこともある。結局、
確かに個人の人生では、そう考えることで心のバランスを保ち、
しかし、建設業の経営においては、
特に中小企業や零細企業の場合は
「今回の赤字は次で取り戻そう」という甘い見通しが、
企業は基本的に「プラス成長」を続けなければ、
現金が途切れる=支払いができない。それが即ち、
企業の存続を脅かす最大のリスクなのです。
これは北摂constructionとしても、
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昔は
「次の現場で払う」が通じたが
かつての建設業の現場では、
こんな会話が当たり前に存在しました。
「今回は現場に金がないから、次の現場で清算するわ」
昭和から平成初期にかけては、公共工事や民間工事の発注が多く、
しかし令和の今、状況はまるで違います。
次の現場が「まずない」、あっても「金が回らない」。
だからこそ「次で取り戻す」という経営判断は、
北摂constructionでも、
1つひとつの現場で確実に採算を確保しなければ、
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現場ごとの
「精算主義」が生き残る道
では、この厳しい時代を建設業がどう生き残るのか。
答えはシンプルです。
「現場ごとにしっかり精算し、黒字で完結させる」。
この当たり前の原則を徹底することこそ、
唯一の生存戦略です。
具体的には以下の取り組みが欠かせません。
• 発注前の詳細な積算
資材費・人件費・重機稼働費などを丁寧に精査し、
• 変更契約や追加対応の即時書面化
「口頭で約束したから大丈夫」という時代は終わりました。
• 現場ごとのキャッシュフロー管理
全体の資金繰りだけでなく、各現場単位の収支を明確化。
• 協力業者との適正な契約と支払い
下請けに無理を押し付けるのではなく、適正価格で契約し、
このように「精算主義」を徹底することが、
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法面工事こそ
「一期一会」の気持ちで
私たち北摂constructionが専門とする法面工事は、
地形・地質・天候・周辺環境、
すべてが現場ごとに違います。
そのため、同じ関西 法面工事といっても、二つとして同じ工事は存在しません。
だからこそ、
まさに「一期一会」の精神が求められるのです。
1つの現場を「安全に」「効率的に」施工し、
「今回は赤字でも、次で取り戻す」という
考えは通用しません。
法面工は一瞬の判断ミスが大きな事故につながる特殊工事であり、
1現場ごとの責任と誠実な経営判断が求められます。
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“ゼロ”ではなく
“積み重ね”の経営へ
最後に強調したいのは、建設業においては「ゼロ」ではなく「
人生では「プラスマイナスゼロ」
しかし企業経営では、赤字を「次で取り戻す」のではなく、「
それができなければ、
北摂constructionは、
法面工事の現場で築く信頼の積み重ねこそが、
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参考資料
• 中小企業庁「中小企業白書 令和5年度版」
• 国土交通省「建設業の働き方改革推進状況」
• 日本建設業連合会「建設産業における持続可能な成長
戦略」