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2025.06.29

忘れる前に思い出せ!「安全意識」

エビングハウスの

  忘却曲線が教える

  「安全意識」の定着法

 

「さっき教えたこと、もう忘れてるのか?」

現場でよく聞かれるこの言葉。

実は、忘れるのは人間として自然なことなのです。

私たちの脳は、何もしなければ2時間後には学んだことの60%を忘れてしまうと言われています。

これは、心理学者エビングハウスが示した「忘却曲線」によって証明された事実です。

 

 


 

エビングハウスの

  忘却曲線とは?

 

ドイツの心理学者エビングハウスは、

人間の記憶が時間とともに

急激に失われる傾向を数値化しました。

たとえば、何かを覚えたとしても、

 

• 20分後には約42%を忘れ、

• 1時間後には56%、

• 2時間後には60%、

• 1日後には74%を忘れる。

 

つまり、人間は「忘れる生き物」だということ。

だからこそ、繰り返しの「復習」が極めて重要です。

 

 


 

「復習」が安全意識を育てる

 

建設現場、法面工事のような高所・斜面での作業では、

ちょっとした気の緩みが命取りになります。

そのため、知識や手順の「定着」は作業前の声掛けやミーティングで繰り返し確認することが大切す。

一度聞いただけでは身につかない。

しかし、繰り返し思い出すことで

「無意識の習慣」として行動に染み込むのです。

これを「意識と行動の刷り込み」と言います。

まるで暗示にかかったように、

正しい行動が自然とできるようになる。

これこそが、安全意識の「本当の定着」です。

 

 


 

「意識する行為」を習慣化せよ

 

建設業における安全活動は、

「やったふり」では意味がありません。

 

• 親綱をつけたか?

• 重機の死角を意識しているか?

• 暑さ対策は十分か?

 

こうした一つひとつを、

「毎日」「繰り返し」「意識する」

これが現場の安全文化を作ります。

私たち北摂constructionでも、法面工事に従事する作業員一人ひとりが、こうした“繰り返し”による

安全意識の定着を実践しています。

朝礼や声掛け、KY活動など、小さな取り組みを

コツコツ続けることが、事故ゼロへの第一歩です。

 

 


 

「覚えた直後」こそ

復習のチャンス

 

忘却曲線のポイントは、最初の24時間の行動です。

学んだことをその日のうちにもう一度思い出せば、

忘却のスピードを大きく抑えられます。

 

• 教わったことはすぐにメモする

• 朝礼や終礼で振り返る

• 実際にやってみる

• 翌日も確認する

 

このサイクルが、安全への

“意識と行動の自動化”に繋がるのです。

 

 


 

  まとめ

忘却に勝つのは

「繰り返す意志」

 

人は忘れる。

でも、「思い出す」ことはできる。

そして、それを繰り返せば「行動として定着」する。

これは心理学が証明している科学的な事実です。

現場での安全も同じ。

法面工事のような危険と隣り合わせの現場では、

復習を習慣にすることが、事故を防ぎ、命を守ります。

私たち北摂constructionは、今日も「繰り返す意志」で、安全意識を現場に根付かせていきます。