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2025.05.03

借り物こそ綺麗に扱うという誠実さ

 

現場に息づく

  “思いやり”の3要素

 

建設業の現場には、多くの技術や道具、経験が集まっています。しかしその中で、最後まで見落とされがちな、「現場の質」を決める要素があります。

それが借り物の扱い方 です。

「借りたものは綺麗に返す」。

この言葉は一見すると当たり前のように聞こえます。

けれど、実際に法面工事(のりめん)の現場を歩いてみると、それを徹底できる人は決して多くありません。

私たち 北摂construction が日々携わる法面工事は、自然と向き合う仕事です。現場ごとに地質が違い、傾斜が違い、必要となる機材も工具も変わります。

そのため、リース品・協力会社からの貸し出し品を使う機会は非常に多い。

だからこそ、借り物の扱い方ひとつで 信頼関係の厚み が変わるのです。

 

 

 

「リース品やし、まあええか」

 その一言で信頼は崩れる

 

現場でよく聞く言葉があります。

「どうせ返すだけやし、ちょっとぐらい汚れても大丈夫やろ」、「リースやから雑に扱っても問題ない」

この感覚こそが、信頼を損なう大きな落とし穴です。

リース品であろうと、レンタル品であろうと、その背景には必ずお金信用が存在しています。

貸す側は「この会社なら安心して貸せる」と思うからこそ、機材を預けてくれるのです。

法面工事の現場では、削岩機、発電機、エアホース、ドリル機など、多様な機材を扱います。泥にまみれ、粉塵にさらされ、過酷な環境で使われるからこそ、

使う前の点検と、使った後の清掃 は欠かせません。

反対に、汚したまま返却された機材を見ると、貸した側はこう思います。

「次は貸したくないな」「この会社は扱いが雑やな」

その瞬間、築いてきた信頼は簡単に崩れます。

結果として、リース料金が高くなったり、最悪の場合「貸出不可」となることもある。

たった一つの扱い方が、仕事の幅や今後の取引に直結するのです。

 

 

 

借りた時より綺麗にして返す

 

これだけで信頼は積み上がる

北摂constructionでは、どの現場でも共通して大切にしている言葉があります。

「道具も現場も人間関係も、返すときが一番大事」

借りた機材を拭き取り、整頓して返す。

使った仮設資材を丁寧に洗う。

不要な汚れを落として箱に収める。

たったこれだけの行動で、相手の印象は大きく変わります。

「この会社なら安心して任せられる」

「次も取引したい」

小さな積み重ねが、継続的なパートナーシップにつながり、結果として 会社の信用力 を高めていくのです。

この姿勢は最終的に「自分の仕事をどう扱うか」

という部分にもつながります。

整理整頓ができる職人は、安全管理が行き届き、作業も無駄がない。

逆に、乱雑な扱いをする現場ほど、ミスや事故が起こりやすく、品質もブレます。

つまり、借り物を丁寧に扱うという行動は、職人としての姿勢を外部に示す最もシンプルな方法 なのです。

 

 

 

現場に息づく

 「思いやりの3要素」

 

借り物を綺麗に扱うという行為には、実は3つの思いやりが隠されています。

 

相手への思いやり

貸してくれた人・会社への敬意。

「大切に使おう」と思う気持ちは、相手の立場を想像する力の証です。この姿勢があるだけで、社間の関係性は驚くほど円滑になります。

 

次に使う人への思いやり

現場は一人で動く場所ではありません。

次に使う人が気持ちよく作業できるよう整えて返すことは、建設業全体の質を高める行動です。

工具の整理整頓、軽清掃、ホースやワイヤーの巻き直し、どれも一見些細ですが、現場にとっては大きな価値があります。

 

自分への思いやり

綺麗に返す習慣を持つ人は、心も整っています。

道具を雑に扱うと、結局は自分の作業リズムも乱れ、安全意識も下がります。

反対に、丁寧に扱う人ほど品質意識が高く、ミスが少ない。自己管理能力が高い人ほど、チームから信頼されるのです。

 

 

現場の信頼は

 「物の扱い方」に出る

 

建設業は、人と人、会社と会社のつながりで成り立っています。

特に 近畿一円 で数多くの法面工事を手がける北摂constructionでは、この「信頼の積み重ね」を非常に大切にしています。

吹付機の貸し借り、現場の共有、資材の持ち回りなど、

どれも借り物である以上、“使う権利” はあっても “雑に扱う権利” はない のです。

借り物を綺麗に扱う姿勢は、そのまま 現場に対する誠実さ職人としての品格 を表します。

“仕事ができる職人”よりも、“信頼される職人”を目指す。

これが北摂constructionが大切にしている価値観です。

 

 

 

「返す」という行為は、

 感謝を形にすること

 

借りたものを綺麗に返す。

これは単なるマナーではありません。

「使わせてもらってありがとう」

という気持ちを形にしたものです。

この当たり前の動作を積み重ねていくことで、

現場の空気は柔らかくなり、協力会社との関係も強固になります。

返すときの姿勢は、その人の本質を映します。

だからこそ北摂constructionでは、この考えを若手にも伝え続けています。借り物こそ綺麗に扱う。

この小さな意識が、現場の安全を守り、仕事の質を高め、建設業全体の信頼を育てていくのです。

 

 

 

参考資料

 

• 国土交通省

「建設現場における安全・衛生管理指針」

• 日本建設業連合会

「持続可能なパートナーシップ形成ガイドライン」

• 北摂construction 社内方針

「思いやりの3要素」内部研修資料(2024年度)

• 近畿地方整備局

「法面工事における施工と現場マナーに関する報告書」