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2025.04.29

自然と向き合い、語り合う法面工事

 

近畿一円で守り続ける

   “自然との共存”

 

建設業の中でも、法面工事は特に“自然のすぐそば”で仕事をする分野です。

私たち 北摂 construction は、近畿一円のさまざまな斜面・山間地域で施工を行ってきましたが、その根底にある姿勢は一つ、

「自然と対話しながら、最も安全で、最も合理的な施工を選び抜くこと」

法面工事は、切土や盛土で生まれた人工斜面、または崩壊の危険を持つ自然斜面を、安全に保ち、地域の暮らしを守るための仕事です。

単に土砂を抑える工事ではなく、自然の摂理に逆らわず、むしろ自然の性質を理解しながら

「どうすれば自然環境と共存できるか」を常に考える施工が求められます。

現場では、大自然が予測不能な動きを見せることもあります。山が突然崩れ落ちてきたり、吹付作業の最中に足元の法面が崩れたり、

上部から大きな岩が転がり落ちてくることもあります。

大雨の翌日、法枠の裏土がごっそり失われている――。そんな状況も珍しくありません。

こうした“自然の抵抗”を正面から受け止め、安全と品質を両立させながら工事を進める。

それこそが、法面工事に携わる者の使命であり、

北摂 construction が大切にしてきた姿勢です。

 

 

 

自然の“抵抗”と共に生きる仕事

 

法面工事とは、自然と対峙し、自然と語り合うような仕事です。自然の力を押さえつけるのではなく、

「どう動くのか」「どんな性質を持っているのか」を読み取り、その力を施工の中に活かしていきます。

地表の亀裂、湧水の跡、風雨後の地表変化、岩盤の層の向き――こうした情報は、自然が私たちに発している“サイン”です。

そのサインを読み取れなければ、安全な施工は成り立たない。だからこそ法面工事には、観察力・判断力・感覚と技術のすべてが求められます。

現場では、五感を研ぎ澄ませて自然の変化を感じ取ります。崩れそうな部分、風が抜けるライン、滑りやすい岩の層。

図面だけではわからない情報を読み取ることができたとき、初めて“自然との対話”が成立します。

 

 

 

対話するための知識と経験

 

自然と向き合う仕事である以上、経験だけでは不十分です。

確かな知識がなければ、自然のサインを誤って解釈してしまう可能性があるからです。

法面保護工には以下のような多様な工法があります。

 

法枠工(コンクリート法枠・モルタル法枠など)

植生工

アンカー工

モルタル・コンクリート吹付工

排水工

 

これらを適切に選定するためには、

地盤の性質・勾配・周辺環境・湧水量を総合的に判断しなければなりません。

現場では、計画どおりにいくことのほうが少ないのが実情です。

施工中に岩盤が露出すればアンカー工を追加し、法枠裏に水が回っていれば排水工を即時追加する。

設計図を“そのまま”施工することより、現場に合わせて調整する力こそプロの技術。

北摂 construction が重視しているのは、

まさにこの「現場対応力」です。

近畿一円は急峻な山地、湿度の高い気候、台風・豪雨にさらされる地域特性があります。

その土地ごとの“自然の個性”を理解したうえで、最適な施工を提案し、安全かつ確実に仕上げる。

これが、地域に根ざす法面工事会社としての責任だと考えています。

 

 

現場での“対話”とは何か

 

自然との対話は比喩ではありません。

現場での判断・設計変更・危険予知・チーム連携など、

日常的に行われているリアルな“行動”です。

 

1. 地質と環境を読む力

崩壊前には必ず変化があります。

湿り方、匂い、湧水、植生の違い。

これらを読み取ることが、工法選定の第一歩です。

 

2. 設計・施工の柔軟な判断

自然の状態を最優先し、図面を固守しない。

必要な工種をその場で追加し、現場の声を設計に反映させる。

 

3. 安全管理とチームの対話

自然が相手の現場では、職人同士の声掛けは命を守る行動です。

小さな変化・異音・足元の違和感を共有することで、事故の芽を摘むことができます。

ベテランの感覚は、何よりの安全資産。

若手との対話が、現場の安全と成長をつくります。

 

 

対話が生む“安全”と“信頼”

 

自然の動きを理解した現場ほど、施工はスムーズに進みます。監督が自然を読み、職人が共通認識を持つことで、

「危険を予測し、先回りして対応できる現場」が生まれます。

法面工事の目的は、自然を封じ込めることではありません。“自然を理解し、その力を整えること” です。

自然を敵視せず、味方にする施工。

それこそが、美しく、強く、長持ちする法面をつくり、

地域の安全につながっていきます。

 

 

 

逃げずに、目を背けずに

 

自然は時に厳しく、時に手強い。

しかし、向き合わなければ前に進めません。

豪雨、地震、崩落、風化――

これらに「怖い」と感じるのは当然です。

大切なのは、恐れながらも、

 “目を背けずに現場を見ること”

自然と対話し続けることで、経験が積み重なり、技術が磨かれ、地域からの信頼が生まれます。

そこにこそ、法面工事の真価があります。

 

 

 

まとめ

 

法面工事は、自然と最も近い場所で行う建設業の専門分野です。

自然の声を聞き、地質や環境を読み取り、最適な工法を選び、現場の状況に応じて柔軟に施工を進める。

これはまさに、“自然と対話する仕事” そのものです。

北摂 construction は、これからも近畿一円で

「自然と共に歩む施工」を貫き、地域の安全と環境を守り続けます。

自然に敬意を払い、逃げずに向き合い、対話し続ける、

その姿勢こそが、私たち法面屋の誇りであり、

建設業の原点でもあります。

 

 

 

参考資料

 

1. CONMAG

 「法面工事とは?」

2. 三好工業

 「のりめん工事ってなに?」

3. 太陽工業

 「法面保護工の種類と新しい手法」

4. 日本斜面防災技術協会

 「のり枠工」

5. ダイカコラム

 「法面保護工事の種類」

6. 堀本興業

 「のり面を知ろう」

7. 全国地質調査業協会連合会

 「地質リスク調査検討業務の手引き」

8. 国土交通省近畿地方整備局

 「砂防関係工事安全施工管理事例集」