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2025.04.20

法面工事を支える“道具力”とは?

北摂constructionが選ぶ

 現場の必需品5選

 

 

法面工事は、地域のインフラや命を守る重要な建設業のひとつです。崩落を防ぐアンカー打設や法枠設置など、斜面での作業は過酷で高所作業も多く、専用の機械道具なしでは成り立ちません。

私たち北摂constructionでは現場の効率と安全性を両立するために、常に道具の選定と整備にこだわっています

 

本記事では、法面工事で欠かせない5つの機械と、それにまつわる災害事例をご紹介します。

 


 

1. ハンマードリル

 削孔の切り札

 

用途:

岩盤やコンクリートに穴を開け、アンカーを設置するために使用します。特にラス金網の固定や法枠工におけるタレ留めアンカーの設置など法面工事では多用途に活躍します。

 

導入の理由:

法面が硬質地盤の場合、手作業では施工不可能な場面も多くあります。ハンマードリルがあってこそ、高精度なアンカー打設と金網の安定固定が可能となります。

 

災害事例:

法面上で作業中、ハンマードリルの回転部分に作業員の手袋が巻き込まれ指に裂傷を負う事故が発生しました。原因は、緩んだ袖口と不適切なグリップ位置。袖口の締め付けや衣服のたるみ対策、回転部への接触防止教育が重要です。

 

 


 

2. 小型発電機

 電源のない現場での心臓部

 

用途:

現場で電動工具や照明を動かすための電源確保に使用します。特にハンマードリルや高速カッター、照明機器、コード付き工具など、多様な機器を同時に稼働させるには、安定した電力供給が不可欠です。

 

導入の理由:

山奥や河川沿いなど、インフラが未整備な法面工事の現場では、商用電源が確保できないことも少なくありません。そのため、小型発電機は現場機能全体を支える“移動式電源”として重要な役割を果たします。

 

災害事例:

雨天時に濡れた手でコンセントを抜き差ししたことによる感電事故や、エンジン停止前に給油して熱源に引火小規模火災が発生した事例も報告されています。以降、北摂constructionでは、感電防止のための絶縁手袋の着用給油時のエンジン停止と火気厳禁の徹底を現場ルールとして定めています。

 

 


 

3. 鉄筋カッター

 法枠工のスピードアップに貢献

 

用途:

法枠に用いる鉄筋の切断に使用します。

 

導入の理由:

太い鉄筋でもスムーズに切断でき、手作業に比べて作業効率が大幅に向上します。

 

災害事例:

切断準備中、作業員が鉄筋を押さえていた際に、誤ってスイッチが作動し刃部分に指が挟まれる事故が発生しました指に裂傷を負い、長期療養となったケースです。操作前の周囲確認や両手の位置確認、巻き込み防止の教育徹底が重要です。

 

 


 

4. 高速カッター

 硬材切断に欠かせないパワーツール

 

用途:

地山からの地下水を逃がすための塩ビパイプの切断や、穿孔施工時に発生するボイドのカットに使用されます。

 

導入の理由:

塩ビパイプなどの大量切断作業を手作業で行うのは非効率なため、高速カッターの導入により、作業スピードと正確性の向上が図られています。

 

災害事例:

乾燥地帯で高速カッターを使用中に火花が飛散し、近くの草に引火して小規模火災が発生。さらに別の現場では、刃の回転が完全に止まる前に鉄材を持ち替えようとして指が巻き込まれ、裂傷を負う事故も発生しました。以降、北摂constructionでは、消火器の常備、火花養生、刃の完全停止を待つ安全確認をマニュアルに明記しています。

 

 


 

5. チェーンソー

 法面伐採に不可欠な切断機器

 

用途:

法面整形時に発生する地表の不陸(凹凸)を整える作業や、立木の伐採・処理に使用されます。地山を安定させるための準備作業として重要です。

 

導入の理由:

法面に自生する杉や松などの太い樹木は、手ノコでは切断が困難かつ非効率。チェーンソーを使用することで、短時間で確実な処理が可能となり、作業全体の効率を大幅に向上させます。

 

災害事例:

伐採作業中、チェーンソーの刃が誤って足元に接触し、指や靱帯を切断する重大災害が発生しました。原因は、作業時のバランス不良と防護装備(チャップス・安全ブーツ)の未着用でした。北摂constructionでは以降、伐採作業時のチャップス・フェイスシールド・防振手袋の着用を義務化し、安全対策の徹底を図っています。

 

 


 

北摂constructionの取り組み

 安全管理と教育の徹底

 

北摂constructionでは、これらの道具を使用する際に、「使用前点検」「保護具の着用」「周囲の安全確認」という3つの基本行動を全作業員に徹底しています。

また、毎日のKY(危険予知)活動を通じて、災害のリスクや注意点を全員で共有し、現場全体の安全意識と危機管理力の向上に努めています。

 


 

まとめ

北摂constructionが

 守る、安心・安全な未来へ

 

建設業の中でも法面工事は、斜面という過酷な環境下で行われるため、使用する道具の性能や正しい取り扱いが、作業の品質と安全性を大きく左右します。

私たち北摂constructionでは、現場に適した道具選びはもちろん、日々の点検・安全管理の徹底を通じて、ロ災害を目指した施工に取り組んでいます。

「安心して任せられる施工」をモットーに、今日も仲間とともに、一つひとつの現場に真摯に向き合っています。