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2025.03.20

法面工事できない場所と向き合う

 

法面現場が教えてくれる

“やらないと分からない地形”

 

法面工事(のりめんこうじ)の現場は、毎回が「初めての地形」との出会いです。

図面で見る斜面は整っていても、実際に現地へ立つとまったく違う表情を見せることが多い。

建設業に携わる人なら一度は経験する、あの独特の“想定外”の空気。

北摂constructionが近畿一円で積み重ねてきた法面現場では、「機械が入らない」「計画より傾斜がきつい」「地山が極端に脆い」

こうした“施工できない条件”に直面するのは、決して珍しいことではありません。

では、そんな時、どう向き合うべきなのか。

現場が教えてくれる「施工不能」との向き合い方をお伝えします。

 

 

 

図面と現場は“別物”

 

建設業の現場では、

「図面どおりにいかない」ことが日常です。

設計段階では航空測量や地質調査をもとに計画が作成されますが、実際に掘削してみると地山の硬さが違ったり、図面以上に急な角度が現れたりします。

特に法面工事では、「相手は生きた地山」です。

5メートル離れただけで、土質・硬度・湧水量が全く変わることもあります。現場では、

 

• 機械が入らない

• 作業足場が確保できない

• アンカー角度が取れない

 

といった問題が、施工を進めて初めて姿を現します。

この“現場でしか分からない現実”こそ、法面工事の難しくも魅力的な部分です。

 

 

「やってみないと分からない」

 からこそ大事な“最初の一手”

 

多くの現場で共通しているのは、

やってみないと分からない ということ。

最初から「無理」と決めつけてしまえば、現場は一歩も進みません。しかし、法面工事では“工夫次第で出来ること”も多いのが事実です。

例えば、

 

• 小型機械への変更

• 仮設足場の再設計

• 作業動線の再構築

• ワイヤー併用による施工範囲の拡大

 

など、少しの考え方の転換で突破口が開けることがあります。

職人は経験の中で“施工の限界”を身体で覚えています。

だからこそ実際に施工してみることで、

「これは可能」「これは危険」

という判断が現場のリアルとして見えてくるのです。

 

 

「止める勇気」も、

 現場力のひとつ

 

とはいえ、工夫で乗り越えられない状況も確かにあります。工期のプレッシャー、コスト、後工程の都合、

現場には多くの要因が重なりますが、

危険を感じたら一旦止める勇気 が、何より重要です。

施工不良や事故は、取り返しがつきません。

「やってみてダメだった」という判断は、決して失敗ではなく、現場にとって大切な“経験値”です。

北摂constructionでも、

「止めて考える」文化 を大事にしています。

これは“逃げ”ではなく、

安全と品質を守るための戦略的な判断です。

 

 

 

協議・打合せは

 チーム施工の鍵

 

施工が難しい現場ほど欠かせないのが、

協議と打合せの徹底 です。

建設業の多くのトラブルは、コミュニケーション不足で起こります。監督、職人、元請、下請、役所、

立場が違えば意見も違いますが、

目指すゴールはただひとつ「安全で確実な施工」。

北摂constructionでは問題が発生した際、

必ず関係者が現地に集まり、

現地確認 → 協議 → 再計画 の順で整理します。

どちらか一方の意見だけで進めるのではなく、

全員が納得してから進める。

これが、チーム施工の強さにつながります。

 

 

 

監督と職人の関係

 “笑顔”が現場を救う

 

現場では、もう一つの「地形」が存在します。

それは“人間関係”です。

監督と職人の関係が悪いと、些細な問題が大きなトラブルへ発展します。

「なんでこんなこともできへんの?」

「現場のこと分かってへんやん」

こうした言葉の空気は、確実に施工の質を落とします。

不思議なことに、

どちらか一方が笑っているだけで現場の空気は変わる。

「まぁ、しゃあないな。次の手を考えよか」

そんな一言の軽さが、現場を前に進めてくれることも多い。結局、笑顔は最強の潤滑油です。

 

 

 

チームで仕上げる

 「ひとつの法面」

 

法面工事は、一人では絶対に完成しません。

測量、掘削、鉄筋、吹付、集水井…

それぞれの専門職が連携し、ひとつの斜面をつくっていきます。施工不能な箇所が出ても、

共有し、全員で考えれば、必ず解決策が見えてきます。

北摂constructionが大切にしているのは、

「現場を止めずに進めること」ではなく、

「全員で安全に完了させること」。

そのためには、

 

• 職人の意見を尊重する監督

• 監督の意図を理解する職人

• 問題を早期に伝える現場体制

 

この3つが揃うことが、最大の施工力です。

 

 

近畿一円で積み重ねた

 「判断力」

 

北摂constructionは、これまで大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山と、近畿一円で多くの法面工事を経験してきました。

どの現場にも共通するのは、

 

• 現場判断の難しさ

• チーム施工の重要性

 

施工できない場所が存在することは恥ではありません。

むしろ、正確に判断し、誠実に報告できることこそプロの証。北摂constructionは、

 

• 無理をしない

• 嘘をつかない

• 止める勇気を持つ

 

この3つを理念に掲げ、

これからも地域の安全を支える法面工事に取り組み続けます。

 

 

“出来ない”を

 “出来る”に変えるために

 

法面工事では、常に想定外が起きます。

しかしどれだけ厳しい条件でも、

止めて、考えて、協議して、前に進む。

この積み重ねが、最善の答えへと導いてくれます。

 

• 出来ないことを、出来ないと言う勇気

• 出来るように工夫する創意

• そして、チームをまとめる人間力

 

この3つが揃えば、

どんな難現場もきっと乗り越えられるはずです。

北摂constructionは今日も近畿一円で、

「止める勇気」と「挑む情熱」 を胸に、

安全で確実な法面工事に挑み続けています。

 

 

 

参考資料

 

• 国土交通省

 『法面工の設計・施工指針(令和4年版)』

• 近畿地方整備局

 『建設現場における安全施工マニュアル』

• 日本建設機械施工協会

 『急傾斜地での施工対応ガイドライン』

• 日本法面協会

 『現場判断と施工計画の実務』

• 北摂construction施工記録

 (近畿一円・法面工事実績)